ヨルダンに渡航する予定の生徒たちへの特別研修を行いました。まず、現地でのJICAヨルダン事務所を訪問するにあたり、JICAの開発途上国での取り組みを理解するために、市ヶ谷のJICA地球ひろばを訪問し、青年海外協力隊OBの方からお話を聴きました。ブータン隊員の方からのお話を頂きました。特に、生徒が関心を持っていたのは、「世界一幸せな国」が、インターネット等の解禁により外の情報が入ってきたことにより、「幸せを目指す国」になってしまったというエピソードでした。スマホ等の情報化社会がもたらす影響は甚大だということがわかりました。
 話を聞いていて、生徒達が、頷いたり、積極的に反応して質問する姿があり、嬉しい驚きでした。日に日に問いが深まっていて、質問のレベルが上がってきています。「どんなところをマネしたら日本はもっと良くなるか?」という質問は特に印象でした。ブータンでは、鞄が空いていたら声をかけたり、道に迷っている人に声をかけて目的地まで連れていく、電車で子供が泣いていたら、皆であやしたりするというエピソードが聞けました。ヨルダンでも、今の日本にないヨルダンの魅力的な部分を取り入れ、お互いの国がより良くなるように、提案ができたらと思っています。
 その後、移動して代々木上原の東京ジャーミイを訪問しました。モスクでは、熱心なイスラム信徒の案内人が詳しくイスラム文化について教えてくださりました。礼拝の様子は神と向き合う為に、男女別になることや、走り回っていた子供達も礼拝になると一緒になって行っている姿が印象的でした。女子生徒もモスクに入る際にはスカーフと長ズボンを貸していただき、入りました。なかなかお似合いでした。礼拝に来ていた大学生に「宗教とは何か?」という問いを聞いて、熱心に答えている姿を見て、生徒達の関心がある宗教に対する意識調査に対するイメージもより具体的なものなりました。礼拝に来ているイスラム信徒でヨルダンに行った方に色々質問できて、様々な不安が解消されたようです。質問が止まらないくらい生徒は熱心にヨルダンのことを聞いていて、頼もしく感じました。一気に会話が弾む魔法の挨拶言葉も教えてもらいました。
 かなりの情報量を得た1日でしたが、いよいよ1か月後に迫った渡航がよりリアルなものになってきたようです。帰り際に案内人の方と少しお話をしました。ある小学校の授業参観でスカーフを巻いた母親が来て、その子供が友達から「お前の母はテロリストだ」と言われて傷ついた話を聞きました。無知は恐ろしいものです。イスラム文化は日本ではまだまだ理解が浅いのです。知識がないと、人はイメージで物事を捉えてしまうことがあります。今回の研修では、生徒が実際に現地に行って自分の目で見て感じて確かめることが大切だと感じています。今回のリアルな経験を4人の生徒には言葉で多くの人に伝えていけるようになってほしいです。 (掲載1189) |
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