前回・前々回の授業で体験したモダンテクニックの技法を使って、今回はいよいよ授業の生徒全員でオープン絵本を作成しました。
題材は、新美南吉の『てぶくろを買いに』と『ごんぎつね』です。 司書教諭による読み聞かせの後、1人1人に担当場面が割り振られ、生徒は心に思い描いた場面を、バチックを用いて紙に表現します。クレヨンは白だけ、絵の具は群青色だけで統一感を持たせました。 こうして創作された生徒の作品をすべてつなぐと、1つの物語になるという試みです。
 読み聞かせの後も、生徒は自分の担当する場面をよく確認して、どんな絵になるか考えます。
 白い用紙に白いクレヨンで描いた後、群青色の絵の具だけで色をつけ、白いクレヨンを浮き出させます。
生徒はそれぞれの感性で絵を仕上げていきますが、不思議なことに、それらは1つの話としてつながりを感じさせます 物語のもつ普遍性と、感じ方の多様性が同時に味わえるようで、読書活動ならではの奥深さがにじみ出る取り組みとなりました。
これらの作品は、2学期に開催される文化祭で展示する予定です。 多くの人たちの目に触れ、物語に命が吹きこまれるのが楽しみです。
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