学校長あいさつ

 

  山形県立谷地高等学校のホームページをご覧くださり、ありがとうございます。
 本校は、山形県の中央部、「雛とべに花の里」河北町に立地する全日制普通科高等学校です。村山葉山を間近に望み、西には霊峰月山や朝日連峰、そして東には蔵王連峰をはじめとした奥羽山脈の山々に囲まれた美しい田園地帯に位置しています。
 大正10(1921)年郡立谷地実科高等女学校として創立した本校は、戦後、男女共学の県立谷地高等学校となり、令和3年に創立100周年という記念すべき年を迎えました。卒業生はこれまでに1万7千余りを数え、西村山地域をはじめ山形県、そして全国を舞台に活躍する有為な人材を世に送り出しています。県の高校再編整備計画に基づき、平成31(2019)年度から1学年2学級となりました。小規模な学校ですが、生徒一人一人の進路希望の達成に向けて全教職員で支援体制を作り、きめ細やかな指導で大きな成果を挙げております。また、卓球やカヌー競技においては、オリンピック選手や世界選手権優勝者を輩出するなど、スポーツ・文化両面で地域の期待を担っています。
 本校は、「教育基本法並びに教育に関する公法の精神に則り、『知・徳・体』の調和のとれた人間形成に努め、健全な心身と豊かな個性を育て、地域・郷土・国内・国際社会の発展に寄与する有為な人材を育成する」ことを、教育目標に掲げております。また、教育指標・校訓として、「知性」「克己」「進取」の三つを掲げ、己に克ち、主体的学びから確かな学力と創意工夫をもって生き抜く人間力を身につけるべく、教育活動を行っています。さらに、令和4年3月にはスクール・ミッションを、同年12月にはスクール・ポリシーを策定しました。
 本校は、河北町唯一の高等学校として、地域との連携・協働に特に力を入れております。令和3年6月には、本校と河北町、株式会社かほくらし社の三者が産学官連携協定を締結しました。これに基づき、「かほく探求実践プロジェクト」を推進し、昨年度は、河北町内をめぐるバスツアーの企画実施、全国小規模校サミットへの参加、産業まつり等への出店、地元酒造会社と連携した「谷地の雫2024edition」づくり、地元化粧品会社と連携した酒粕石鹸「谷地美人」づくりなどの取り組みを行いました。おかげさまで、地域の皆様から高い評価をいただいております。また、総合的な探究の時間にあたる「遠嶺タイム」や学校設定科目「総合文化」のほか、部活動やボランティア活動でも、地域との強い絆を活かした多彩な活動を行っています。
 小さいながらも活力ある明るい学校たるべく令和6年度をスタートさせました。生徒・教職員一丸となって、地域にとってなくてはならない学校、地域とともに歩む学校を目指してまいります。「やるぞ!ちからの限り」を合言葉に、小規模だからこそ一人一人がキラリと輝く学校にすべく、日々の教育活動を行います。
 ぜひ、谷地高校にご注目ください!

令和6年4月8日
校長 堀米 和志