78回目の終戦記念日を迎えた今日、日本列島は台風7号が猛威をふるい、被害を受けた日本各地の状況がテレビのニュースで伝えられていました。そういった中で、日本武道館では、全国戦没者追悼式が行われ、岸田首相が「戦争の惨禍を二度と繰り返さない」と述べられました。その他の地域でも多くの追悼集会が行われていました。戦争では子どもからおとなまで、罪のない多くの人々が命を落としましたが、今まさしく、ウクライナでも同様のことが起こっていることは周知の事実です。これまで、終戦記念日には、各テレビ局が戦争の惨禍を語りつなぐための番組を制作していたように思いますが、ここ最近は特定の局のみになってしまっているように感じます。 原爆が投下された広島で暮らす少年が、戦中戦後の苦難な時代を必死に生き抜こうとする「はだしのゲン」という物語がありますが、筆者の実体験をもとに描かれたもので、世界各国でも翻訳されて多くの人々に読み継がれているそうです。真の平和とは何か?を今一度振り返り、今当たり前の幸せが決して当たり前ではないということや、78年前にどれほど多くの人が抱いていた夢や希望を無残に引き裂かれ、生きたいと思いながら無念の死を遂げなければならなかった人々がどれほど多く存在したのかということを、この終戦の日にだけは思いをはせることが重要なのではないかと感じています。二度と過去の過ちを繰り返すことがないように…
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