本校1年生は、国語、数学、英語の三教科について、義務教育段階の内容に関する学びなおしの機会を設けています。 1学期は、5月、6月に下の日程で、各回、教科ごと1回ずつ実施しました。 第1回 5月16日(国語)18日(数学)19日(英語) 第2回 6月20日(数学)23日(英語)24日(国語) 実施日当日は40分の短縮授業とし、7時間目の時間を設定しています。 学びなおしには、ベネッセコーポレーションが提供するアプリClassiを活用しています。
●実施した内容 @4月に実施したベネッセコーポレーションの基礎力診断テストの結果に基づいて、各生徒が十分習熟していない分野や苦手とする分野が、AI機能によりいくつかピックアップされる。 AiPadを用いて、その分野のWeb動画の解説を見て内容を確認する。 B確認が終わると動画を見た分野のテストが行われ、理解できているのかを確かめる。 C各回の教科を全て実施した後に、生徒へのアンケートにより教科ごと各自の取組を5段階で自己評価する。

●生徒アンケートの結果 対 象:105名 回答数:第1回89名 第2回82名 質問1:各教科の学び直しについて、「自己の取組を5段階評価してください」 ・第1回、第2回とも、3教科について、回答した約6割の生徒は「大変良くできた」「良くできた」と自己評価は高い。 ・数学と英語では、「大変良くできた」と回答した生徒数が第1回に比べて第2回は増加している。 ・第1回に比べて第2回は、どの教科も「最低限度の取り組みはできた」の割合が増加している。 ・回答した生徒うち、否定的な回答をしている生徒数は減少している。

質問2:「今回の「学び直し」は、自らの「学力」の向上につながったと思いますか」 ・第1回、第2回ともに、回答した生徒の8割程度が、「自らの学力の向上につながった」と回答しており、学び直しの効果は高いと考えられる。

●分析 第1回目と第2回目の自己評価の変化 第1回の5段階評価と第2回の5段階評価を比較し、第2回の自己評価が第1回に比べてどのように変化したか(上昇、維持、下降)を分析した。 第2回目の自己評価が上昇した生徒は、数学と英語で3割程度であり、維持できている生徒を含めると7割から8割となっている。 2割から3割の生徒の自己評価が下降している。下降の要因として第2回に欠席した生徒がいたことも考えられる。 生徒の回答には、「前回と比べて難しくなり、全て解ききれなかった」「途中で集中力が切れてしまった」「前回はすべて時間内に終わらせることができてほとんどが正解だったけど今回はあまり解けなかった」などというコメントがあった。

●生徒のコメント ・前にやったときよりも少し難しいと感じました。 ・自分の不安のところをしっかり学ぶことができた。 ・動画で分かるとこは飛ばしながらやったのでスピーディーにできた。 ・自分が分からないところが気づけたのと、教えてもらって分かった。 ・苦手な数学の単元に対するにがて意識が減った。 ・苦手科目だけどしっかり取り組めた。 ・難しい問題が沢山あったけど諦めず解くことができた。 ・結構できたけど、できなかった問題もあるので、そこを改善していきたいです! ・自分の苦手な所が分かった。 ・できない問題が多かったけどまだまだ分からない問題があるからもう少しやりたい。 ・スペルミスが多かったのでそこに気をつけながらやろうと思います。 ・過去形などがまだまだだから、ちゃんと勉強していきたいです! ・学び直しはいつでも全力で取り組んでおり自分を成長させるために、過去の振り返りも大事だと思う。 ・どこを間違っているかわかった。 ・しっかり動画を見て問題を解けたから。 ・前回よりも積極的に取り組めたなと自分で感じた。 ・前より自分が取り組むようになったしわかんない問題を出してくれるから学ぶこともできたと思う。家に帰ってもわかんなかった問題をわかるようにしたい。 ・中学校と違い高校では真面目に学習を取り組むことができていたので回答できる幅が広がっていた。 ・できない問題などを動画で理解することができるのでありがたいです。 ・自分のやらないといけない所が分かったのでこれからやっていこうと思います。 ・この3日間取り組んだ結果、中学で学んだ所があって問題に取り組みやすい、取り組みにくいところもありましたが、最後まで諦めずに解きました。 ・わからないままはダメだと思った。 (コメントは一部です。)
●まとめ 今回の学びなおし後に行った生徒アンケートの結果を見ると、1学期に行った第1回と第2回の学びなおしに対する生徒の取組姿勢や自己評価はおおむね良く、引き続きiPadを用い、Classiの学習動画等を活用した学習を行っていきます。 (掲載584) |
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